感覚統合障害(SPD)ってなに?

南カリフォルニア大学のエアーズらにより感覚統合理論が提唱されて以降、ADHDやLD、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラムなど発達障害を抱える方に感覚統合障害(SPD)が存在するケースが数多く報告されています。
感覚統合障害(SPD)は、「周囲の環境からの感覚情報をうまく処理することができない」ために行動やコミュニケーションなどに様々な困難をきたします。
行動障害やコミュニケーション障害は、感覚が過敏であったり、鈍麻であったりすることが原因であることがあります。

感覚情報の処理と脳の発達

知覚:目、鼻、耳、口、皮膚など感覚器から入力された情報をキャッチする

認知:入力された情報の意味を知る

行動:情報の意味を踏まえて、反応となる言葉や行動を起こす

ヒトは誰しも「様々な感覚刺激を受けて感覚情報の処理を繰り返して脳を発達させる」ものです。

すなわち、様々な感覚刺激を受けることにより、発達を促すことができるのです。

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触覚 touch

過敏だと洋服のタグの感触を嫌がったり、鈍麻だと触っても気がつかなかったりします。より大きな感覚刺激を求めて自傷行為につながることがあります。スムースやタオル生地、起毛など好みの感触のものを使うよう配慮したり、ブラシやお手玉のような感覚に合うもので体をこすったりして感覚を刺激することができます。

前庭感覚 vestibulation

平衡感覚とも言われ、体のバランスをとるための感覚です。
自分の体と地表の位置関係をとらえ、固有受容覚(筋肉や腱からの情報伝達)から送られてくる信号をもとに筋緊張の調整を行ったり、加速や回転の速さも把握することができます。
前庭覚が働くことで、1つの物事の対して、様々な感覚からの情報が統合され多面的に物事を把握することができます。
神経系が効果的に働くためには、前庭感覚が一貫性を持って正確に働いていなければなりません。

この感覚情報をうまく処理することができないと、姿勢が悪かったり、転びやすかったり、人や物に体をぶつけてしまったりします。

高いところや不安定な場所を怖がり、それにより極端な不安や苦痛を感じるケースを「重力不安」と言います。
脳が重力の変化に過剰に反応してしまうために、情緒的に落ち着かず、社会の中で交流することが難しくなることがあります。

できるところから、徐々に不安定な場所でバランスをとったり、回転運動をしたり、運動により前庭感覚を刺激することができます。また、不安に対処するため、体に押圧する重量物(チェーンブランケットはその代表例)を用意しておくと助けになることがあります。

固有受容覚 propriception

筋肉や腱からの情報により、自分の体の各部がどこにあるかを知らせる感覚です。
普段の生活の中で、手足を動かす時に見ていなくても思いのままに動かすことができるのはこの感覚のおかげなのです。
この感覚が鈍麻であると、自分の体の各部がどこにあるか分からず、ボディイメージが崩れてしまうことがあります。
前庭感覚と同様、運動によって刺激を受けます。

嗅覚 smelling

匂いの強いものが苦手であったり、わずかな匂いにも拒絶反応を示したりすることがあります。偏食の原因になることもあります。認知症研究で有効性が確認されていますが、アロマセラピーによって原始的な感覚である嗅覚を刺激し、認知機能にアプローチする方法もあります。

視覚 sight

蛍光灯の光が、刺激が強すぎるために苦手であったり、点滅が集中の妨げになったりします。
また注意をすべき対象に焦点が合わず、行動やコミュニケーションに問題を抱えることがあります。
集中すべきときは、別の物が視界に入らないように遮ったりする配慮・工夫をしたりします。

聴覚 hearing

ノイズとして聞かないようにすべき音に注意が向いてしまったり、学校など大勢の人が集まる場所では、話し声がまるで太鼓を打ち鳴らしているように聞こえてしまったりします。
イヤーマフを使用したり、周囲が配慮することが必要になります。

味覚 taste

生野菜や果物など味の薄いものを好まず、味の濃いラーメンやスナック菓子を好み、偏食になってしまうことがあります。味を少しずつ調整していく工夫が必要です。
また、なんでも口にふくんでしまう場合は、口で遊ぶものを用意しておきます。

感覚支援用品を使って自ら情動をコントロールする

自身の自閉症体験を述したテンプル・グランディン氏の自伝などにより、感覚統合障害(SPD)は感覚への入力を増やすことでコントロールできることがあることが広く知られるようになりました。

temple自閉症スペクトラムを抱えながら、大学教授になったテンプル・グランディン博士。
自らがどのようにして、自閉症スペクトラムと生きてきたかを書き記した自伝は、映画やTVドラマで次々に映像化され、全世界に衝撃を与えた。
療育生活のため、牧場で過ごした日々は、後に牧場の設計や畜産に業績を残すきっかけとなった。
牧場の生活の中で、牛に注射をするため体を挟み込んで圧迫し、牛を落ち着けるための機械がヒントとなり、自分も圧迫によってリラックスすることができることを発見した。

重さを感じることによる抗重力、体をぎゅっと抱きしめるような圧力、肌触りなどの感覚入力によって、「覚醒と鎮静を自らつくり情動をコントロールする」方法が欧米で注目されています。
これらの感覚入力を行えるように世界中で様々な感覚支援用品(センサリーアイテム)が開発され、普及し始めています。

スウェーデン生まれのチェーンブランケット

チェーンを中に織り込んだ国際特許取得の特殊構造により、チェーンブランケットは体の形状にフィットして、快適で均等な圧力をつくり出します。
チェーンブランケットの重みが安心感を高め、スキンシップを好まない方にも抱擁のような知覚を与えます。

スウェーデンとデンマークでは100%公費負担の福祉用具として不眠落ち着けないことで悩む方々に処方されています。
「眠りにつくまでが早くなった」
「夜中に目覚めることが無くなった」
「睡眠薬を使わなくなった」

という経験をするユーザーからの報告が多数あります

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チェーンブランケットの感覚を携帯できる「チェーンベスト」

チェーンベストを携帯すれば、いつでも必要なときに重みによる抗重力の感覚やぎゅっと抱きしめられているような圧迫刺激を得られ、鎮静することができます。

チェーンベストのおかげで、バスや電車に1人で乗ることができるようになったり、買い物を楽しむことができるようになったユーザーもいます。

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